自由派の母 vs 制服に憧れる娘。沖縄特有の「式服」文化に戸惑った話

石垣 移住
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はじめに

こんにちは。石垣島での生活が始まり、娘も地元の小学校へ通い始めました。

北海道の学校から、180度違う環境の石垣島の学校へ。 転校の手続き自体はスムーズでしたが、一番苦労したのが**「学用品の準備」**でした。 「どこで買えばいいの?」「え、それ何?」の連続だった、驚きの3つのエピソードをお話しします。

1. 「上履き」って何でもいいわけじゃないの?

北海道の小学校では、底が白いスニーカーなら何でもOKという自由な校風でした。 ところがこちらでは、「指定ではないけれど、いわゆる『上履き』を用意してください」とのこと。

「いわゆる上履き」…? 困り果てて駆け込んだのは、島で私が見つけた唯一の靴屋さん**「東京靴流通センター」**。 店員さんに「小学校で使う上履きってどれですか?」と聞き、教えてもらいながらようやく購入できました。当たり前だと思っていたことが、土地が変われば当たり前じゃなくなるんですね。

2. 体育着を求めて…サンエー vs サンキの戦い

次に困ったのが体育着。前の学校では、体育の時はジャージにTシャツという服装で、そのまま体育をしていました。 「学校指定はないけれど、普通に売ってるから」と言われましたが、しまむらなどの衣料品店には見当たりません。

先生に再確認すると、**「サンエー(島では大きなスーパー)」**にあるとのこと。 行ってみると、そこには私の知らない「体育着」がありました。 なんと、Tシャツの裾にゴムが入っているんです! 知っている人には当たり前なんでしょうが、見たことがなかったので、「え、これであってるの?」と最初は保留にしましたが、後日、娘が体育の授業で確認してから購入しました。ちょうど鉄棒の授業で、裾にゴム入り機能的!!と納得しました。

ちなみに、お得情報も発見しました!

  • サンエー: 上下で4,000円以上。でも品揃えはバッチリ。
  • サンキ(新川のマックスバリュ2階): 同じようなセットが3,000円ほど!

少しでも費用を抑えたい移住者にとって、サンキさんは強い味方になりそうです。

3. 謎のワード「式服(しきふく)」の正体

一番の衝撃は、プリントに書かれていた**「式服(しきふく)」**という言葉でした。

金曜日に持って帰ってきたプリント、合唱発表会の案内に「服装:式服、白のハイソックス」との文字。 「え、式服って何…?」とネットで検索してびっくり。 沖縄では、入学式に着るようなフォーマルな服を、始業式や終業式、行事の際にも着る習慣があるんです。

これもサンキにはあまり置いておらず、サンエーで購入。 上は半袖ブラウス、下は濃紺のスカート。 お値段は上下で約4,000円。**「ふだん着る体育着と、たまにしか着ないちょっとフォーマルな式服が同じ値段」**というのも、なんだか不思議な感覚でした。

娘の笑顔と、私の「自分軸」

実は私、決められた服装を強制されるのが大の苦手。 自分自身の高校時代も「制服がないこと」を基準に選んだほどです。

でも、娘は違いました。 「みんなとお揃いの服を着られる!」と、初めての式服や体育着を鏡の前で嬉しそうにチェックしているんです。

私のこだわりを押し付けるのではなく、娘がその土地の文化を楽しみ、馴染もうとしている姿を尊重する。これも一つの「自分軸」の形かな、と感じた出来事でした。

最後に

北海道から持ってきた常識が、石垣島のあたたかい風に吹かれてどんどん塗り替えられていく毎日です。 不便さや戸惑いもあるけれど、それを親子で「面白いね」と笑い合える今の暮らしが、とても気に入っています。

次は、島での「食」についても書いてみようかなと思います。

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